グリストラップ・ビルピット清掃について
シンクから流された排水には、多くの場合、油分が含まれています。
その油分は時間が経つと冷えて石鹸のように固まり、下水道管等の詰まりの原因となります。
そうした理由から、法的に油分を下水道に流してはいけない事になっています。
油分を流さない対策のために設置されている設備がグリストラップです。
業務用の厨房への設置は義務となっています。また、マンション等にも設置されている場合があります。
これはその市町村の条例によるものです。グリストラップには清掃義務はありません。
しかし槽内にて油分が固まる構造のため、いずれ必ず詰まります。
飲食店等より、「排水が流れないので来て欲しい」という依頼を受けた場合、
その原因の多くがグリストラップの清掃が足りないケースです。
そのまま放置を続けて油が過多になると、詰まりだけでなく「ゴキブリ、ハエなどの害虫発生」「悪臭」「環境汚染」へと繋がってしまうため、
そうなる前に当社のグリストラップ清掃をご利用ください。
作業方法
1. お店の方へこれからグリストラップ清掃を始める旨のご挨拶・ご説明
2. 汚泥吸引車( ダンパー車) を適切な位置に停車
3. 汚泥吸引車のホースを槽内に突っ込み、ひたすら中の物質を吸引します
付近から水道を引っ張れる場合は、水を使い槽内をくまなく洗浄します。
4. ケレン等で油粕を砕き、吸引しやすくします
油粕が石の様に固くなっている場合もあります。油の塊が大きいと、吸引ホース( オレンジのホース) が詰まってしまうためです。
5. バスケット・ザル・仕切板の洗浄
通常は槽内にバスケットというザルや、仕切板という板が設置されています。それらを一旦取り外し、水道水や時には洗剤も使用し、清掃します。
6. 清掃終了
バスケット・仕切板・槽内がキレイになれば終了です。汚れの程度にもよりますが、作業時間はおよそ30分から1時間程です。
7. 処理施設への搬出
回収した油粕は産業廃棄物ですので、しかるべき処理施設に搬出します。
作業例
焼き肉屋さんのグリストラップ清掃事例です。ダンパー車を使用しての清掃となりました。
学校の調理室のグリストラップ清掃事例です。グリストラップ内には通常仕切り板2枚とバスケットが設置されています。
中華料理屋のグリストラップ清掃事例です。かなり大型のグリストラップです。
ビルピット清掃事例です。汚泥吸引車(ダンパー車)と、高圧洗浄車の両方を使用しました。
料金
建物の大きさや所在地により、料金が異なる場合があります。まずは一度お問い合わせください。
作業料金 |
一般住宅 |
サイズや構造によって変わるため、 別途お見積りします。 |
店舗・マンション・アパート |
サイズや構造によって変わるため、 別途お見積りします。 |
グリストラップ・ビルピットの清掃についてよくある質問と回答
- グリストラップとは何ですか?
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シンクから流された排水には、多くの場合、油分が含まれています。その油分は時間が経つと冷えて固まり、下水道管等の詰まりの原因となります。
ですので、法的には油分を下水道に流してはいけない事になっています。そうした対策のために設置されている設備がグリストラップです。
オイル阻集器とも呼ばれます。
- その仕組みは?
-
いたって単純です。グリストラップの槽内に流入した排水は、油分のみ浮いてきて、水と油に分離してしまいます。
その後、油分が冷え、固まります。水は固まりませんので、そのまま流れます。これで油分を槽内閉じ込める事ができます。
清掃とは、この固まった油粕を摘出する作業をさします。
- グリストラップ清掃はしないといけないの?
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法的な義務はありません。しかしほったらかしにしていた場合、油の塊が凄い量になり、確実に詰まります!
事実、飲食店などで、排水が流れない等の苦情があった場合は、かなりの確率でグリストラップの清掃不良です。
- 2階の厨房にグリストラップがあるのですが
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地下や高層階等、吸引車のホースが届かない場所にグリストラップが設置されている場合もあります。
その場合は手作業による清掃も可能です。
- 清掃の頻度は?
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排水使用量の多いお店では、毎月清掃というケースもあります。少ない場合は、年に2回程度の清掃で十分かもしれません。
その現場にあった清掃回数を提案させていただいております。